*粗熱
・R-18指定
・関ヶ原敗走後、秀吉への怒りを三成にぶつける高虎
・ちょっと鬼畜
再起を図るため、大阪を目指して三成は馬の尻に鞭をくれた。
関ヶ原は惨憺たる敗北に終わったが、主のため、友のため、俺は生きている限り諦めぬ!
不屈の志は胸の内でまだ燃えている。
手綱を握り締め、落陽でまだらに染まる山中を疾駆していたときだ。
けたたましい嘶きに鼓膜をつんざかれた、刹那、三成は地面へと放り投げ出された。
咄嗟に受け身を取ったが、肩を強打し、顔を歪めて低く呻いた。
だが、痛みにかまっている暇はないらしい。
馬蹄を凍てつかせ、霜を貼りつかせた唇を捲って白い息を吐き出す馬の姿が視界に飛び込んでくるや、三成は素早く身を起こした。
風に揺れる木々へ視線を投げ、敵影を探りつつ、草むらに落ちた鉄扇を手繰り寄せようとしたときだ。
「見つけたぞ」
「っ!?」
冷ややかな声に振り返ると、喉元に剣尖を突きつけられ、三成は息を呑んだ。
樹木の壁を背に佇む男は、細剣の切っ先を脈打つ血の管にあてがったまま、鉄塊に似た硬い瞳で三成を睨み据えていた。
「逃げるあんたの背が見えてな。先回りし、待ち伏せしていた」
冷淡な声調で言葉を重ねたのは、藤堂高虎だ。
「あんたに恨みは無いが、秀吉の政権を守ると言うなら、この怒りを受けてもらう」
許せぬ。
頭一つ分上にある青い瞳を、三成は殺意の眼差しで射抜いた。
高虎は高野山で蟄居していたところを、秀吉の温情によって、直臣に加えられ、七万石の大名にしてもらった。
だというのに、この男は秀吉の死後、真っ先に家康についたのだ。
「秀吉様から取り立てられた恩を忘れし犬が!」
「お二人から取り立ててもらった恩が忘れられないんだよ!」
鋭い一喝が静寂を引き裂くや、細剣が一閃した。
避けきれない。
骨を斬られ、鮮血を噴水のごとく噴き出す、見るに堪えない肉の塊と化した己を脳裏に描いたが、それは杞憂に終わった。
「!」
反射的に目を瞑った三成だったが、乾いた音にゆっくりと瞼を上げ、地面に転がるそれに眉間の皺を寄せた。
瞳が捉えたのは、留め具を破損された己の胸当てだ。
「どういうつもりだ」
「言ったろう、怒りを受けてもらうと……」
高虎は薄い唇に冷ややかな笑みを浮かべつつ、剣尖を三成の陣羽織の中へ潜り込ませ、胴鎧の金具を一つ残らず切り落とした。
何だ。何のもりだ。
木の葉が敷き詰まれた地面へ重い音が突き刺さるのを聞きながら、三成は訝しげな眼差しを高虎へ注いだ。
「次はここだ。動くなよ、怪我をしたくなければな」
三成に薄い冷笑を向けたまま、高虎は切っ先をさらに下へと滑らせ、腰紐をビリビリと切り裂き始めた。
まさか!
「やめろ!」
語気を荒げる三成へ、高虎は口元に憎々しい嗤笑を刻むだけだった。
「っ」
ぱさりと袴が落ち、屈辱に紅潮した顔を背けた、その転瞬、風が唸り、三成の視界が一変した。
「あぐっ」
高虎に押し倒され、鞭のように締まった肉体の下敷きとなってしまう。
手籠めにされるなど、冗談ではない。
三成は腕をつっぱね、足で地面を蹴り、砂埃を撒き散らしながら抗うが、高虎の力は三成を遥かに凌駕していた。
「おい、どけ! ……汚い手で俺に触れるなっ」
「暴れるか。それも一興」
足掻く三成を嘲笑いながら、高虎は衿元の合わせ目に両手かけ、一気に左右へ引き裂いた。甲高い悲鳴のような音が三成の首筋の裏を強張らせる。
「ほう、これは……」
高虎は、暴かれた胸に感嘆の息を落とすと、怒りを湛えた三成の面を見据えながら、唾液滴る舌でねっとりと突起を舐めた。
吐き気がする。
食道へ込み上げてきたえずきを三成は歯を食いしばって耐えた。
「あぐぅ!」
荒々しい手つきで下帯を剥ぎ取られ、関節の目立つ指が強引に秘部へ押し込まれた。
顰めた顔に脂汗が浮かぶ。
「この締り。……もしや、あんた初物か?」
無神経な台詞に、三成は目を吊り上げた。
高虎の言葉通り三成は未経験者だが、答えてやる義理はない。
沈黙したまま、三成は高虎をねめつけてやった。
「口を閉ざすということは、そういうことか。これは嬉しい誤算だ……」
勝手に納得しつつ、高虎は己の下帯を寛げ始めた。
今が好機と、三成は身を翻したが、足首を並外れた腕力で絞るように握られ、無様にも地面に突っ伏してしまう。
「綺麗だな」
土に額を擦りつける三成の頭上に降ってきたのは、禍々しい嗜虐に満ちた声だった。
尻を割られ、秘部に熱を帯びた吐息を落とされ、どこを見て言っているのか目を瞑っていても分かる。
あまりの羞恥に顔が火照り、草を掴む拳が戦慄いた。
「これは、汚し甲斐のある」
不吉な言葉が三成の目を瞠目させた、その直後、剛直を秘部にあてがわれ、三成は喉を詰まらせた。
「――――――――っ!」
灼熱の魂に秘部を引き裂かれ、秘肉を容赦なく焼かれる。
焼いた石を口に放り込まれたような激痛に三成は声をあげることすらままならず、悲鳴どころかくぐもった呻き声一つあげられない。
「ぐぅ、あぁ! いつぅ!」
高虎は凶暴な雄で最奥まで一気に貫き、腰を引くさいには、損傷した粘膜をさらに痛めつけようと、張り出した傘で引っ掻いた。烈しい猛攻が三成の全身に痙攣の波を立てる。
ここで気を失うわけにはいかぬ。俺にはやらねばならぬことがあるのだ。
新鮮な血の匂いが漂う中、三成は力の入らぬ手に拳を作り、漂白されそうになる意識を現実に繋ぎ留めた。
「……ぐっ!」
野獣のような唸り声が虚空へ放たれた途端、煮え滾った精液が勢いよく三成の体内にぶち撒かれる。
熱塊を抜かれ、支えるものを無くしたせいか、三成の体はまるで骨を失ってしまったかのようにぐったりとその場に崩れた。
-終-
・関ヶ原敗走後、秀吉への怒りを三成にぶつける高虎
・ちょっと鬼畜
再起を図るため、大阪を目指して三成は馬の尻に鞭をくれた。
関ヶ原は惨憺たる敗北に終わったが、主のため、友のため、俺は生きている限り諦めぬ!
不屈の志は胸の内でまだ燃えている。
手綱を握り締め、落陽でまだらに染まる山中を疾駆していたときだ。
けたたましい嘶きに鼓膜をつんざかれた、刹那、三成は地面へと放り投げ出された。
咄嗟に受け身を取ったが、肩を強打し、顔を歪めて低く呻いた。
だが、痛みにかまっている暇はないらしい。
馬蹄を凍てつかせ、霜を貼りつかせた唇を捲って白い息を吐き出す馬の姿が視界に飛び込んでくるや、三成は素早く身を起こした。
風に揺れる木々へ視線を投げ、敵影を探りつつ、草むらに落ちた鉄扇を手繰り寄せようとしたときだ。
「見つけたぞ」
「っ!?」
冷ややかな声に振り返ると、喉元に剣尖を突きつけられ、三成は息を呑んだ。
樹木の壁を背に佇む男は、細剣の切っ先を脈打つ血の管にあてがったまま、鉄塊に似た硬い瞳で三成を睨み据えていた。
「逃げるあんたの背が見えてな。先回りし、待ち伏せしていた」
冷淡な声調で言葉を重ねたのは、藤堂高虎だ。
「あんたに恨みは無いが、秀吉の政権を守ると言うなら、この怒りを受けてもらう」
許せぬ。
頭一つ分上にある青い瞳を、三成は殺意の眼差しで射抜いた。
高虎は高野山で蟄居していたところを、秀吉の温情によって、直臣に加えられ、七万石の大名にしてもらった。
だというのに、この男は秀吉の死後、真っ先に家康についたのだ。
「秀吉様から取り立てられた恩を忘れし犬が!」
「お二人から取り立ててもらった恩が忘れられないんだよ!」
鋭い一喝が静寂を引き裂くや、細剣が一閃した。
避けきれない。
骨を斬られ、鮮血を噴水のごとく噴き出す、見るに堪えない肉の塊と化した己を脳裏に描いたが、それは杞憂に終わった。
「!」
反射的に目を瞑った三成だったが、乾いた音にゆっくりと瞼を上げ、地面に転がるそれに眉間の皺を寄せた。
瞳が捉えたのは、留め具を破損された己の胸当てだ。
「どういうつもりだ」
「言ったろう、怒りを受けてもらうと……」
高虎は薄い唇に冷ややかな笑みを浮かべつつ、剣尖を三成の陣羽織の中へ潜り込ませ、胴鎧の金具を一つ残らず切り落とした。
何だ。何のもりだ。
木の葉が敷き詰まれた地面へ重い音が突き刺さるのを聞きながら、三成は訝しげな眼差しを高虎へ注いだ。
「次はここだ。動くなよ、怪我をしたくなければな」
三成に薄い冷笑を向けたまま、高虎は切っ先をさらに下へと滑らせ、腰紐をビリビリと切り裂き始めた。
まさか!
「やめろ!」
語気を荒げる三成へ、高虎は口元に憎々しい嗤笑を刻むだけだった。
「っ」
ぱさりと袴が落ち、屈辱に紅潮した顔を背けた、その転瞬、風が唸り、三成の視界が一変した。
「あぐっ」
高虎に押し倒され、鞭のように締まった肉体の下敷きとなってしまう。
手籠めにされるなど、冗談ではない。
三成は腕をつっぱね、足で地面を蹴り、砂埃を撒き散らしながら抗うが、高虎の力は三成を遥かに凌駕していた。
「おい、どけ! ……汚い手で俺に触れるなっ」
「暴れるか。それも一興」
足掻く三成を嘲笑いながら、高虎は衿元の合わせ目に両手かけ、一気に左右へ引き裂いた。甲高い悲鳴のような音が三成の首筋の裏を強張らせる。
「ほう、これは……」
高虎は、暴かれた胸に感嘆の息を落とすと、怒りを湛えた三成の面を見据えながら、唾液滴る舌でねっとりと突起を舐めた。
吐き気がする。
食道へ込み上げてきたえずきを三成は歯を食いしばって耐えた。
「あぐぅ!」
荒々しい手つきで下帯を剥ぎ取られ、関節の目立つ指が強引に秘部へ押し込まれた。
顰めた顔に脂汗が浮かぶ。
「この締り。……もしや、あんた初物か?」
無神経な台詞に、三成は目を吊り上げた。
高虎の言葉通り三成は未経験者だが、答えてやる義理はない。
沈黙したまま、三成は高虎をねめつけてやった。
「口を閉ざすということは、そういうことか。これは嬉しい誤算だ……」
勝手に納得しつつ、高虎は己の下帯を寛げ始めた。
今が好機と、三成は身を翻したが、足首を並外れた腕力で絞るように握られ、無様にも地面に突っ伏してしまう。
「綺麗だな」
土に額を擦りつける三成の頭上に降ってきたのは、禍々しい嗜虐に満ちた声だった。
尻を割られ、秘部に熱を帯びた吐息を落とされ、どこを見て言っているのか目を瞑っていても分かる。
あまりの羞恥に顔が火照り、草を掴む拳が戦慄いた。
「これは、汚し甲斐のある」
不吉な言葉が三成の目を瞠目させた、その直後、剛直を秘部にあてがわれ、三成は喉を詰まらせた。
「――――――――っ!」
灼熱の魂に秘部を引き裂かれ、秘肉を容赦なく焼かれる。
焼いた石を口に放り込まれたような激痛に三成は声をあげることすらままならず、悲鳴どころかくぐもった呻き声一つあげられない。
「ぐぅ、あぁ! いつぅ!」
高虎は凶暴な雄で最奥まで一気に貫き、腰を引くさいには、損傷した粘膜をさらに痛めつけようと、張り出した傘で引っ掻いた。烈しい猛攻が三成の全身に痙攣の波を立てる。
ここで気を失うわけにはいかぬ。俺にはやらねばならぬことがあるのだ。
新鮮な血の匂いが漂う中、三成は力の入らぬ手に拳を作り、漂白されそうになる意識を現実に繋ぎ留めた。
「……ぐっ!」
野獣のような唸り声が虚空へ放たれた途端、煮え滾った精液が勢いよく三成の体内にぶち撒かれる。
熱塊を抜かれ、支えるものを無くしたせいか、三成の体はまるで骨を失ってしまったかのようにぐったりとその場に崩れた。
-終-
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