*憎と辱 -3-
・R-18指定
閲覧にご注意ください
つづきからどうぞ
悪漢に罵声を浴びせたが、柳生はそれを平然と無視して三成の腰紐を解いた。
こうも易々と抑え込まれてしまうとは、非力な己に腹が立つ。
「んー。新雪のような肌に桃色の乳首ときたかァ。そそるねェ」
三成は鋭い一瞥を投げたが、下肢の間を陣取った柳生はニヤけた顔を崩さない。不愉快な面を殴りつけようと、三成は上体を起こそうとしたが、柳生はその隙を与えなかった。三成の両手首を掴み、褥へ張付けにするや、浅黒い顔を胸へと落とした。
「っ!」
胸の突起を啄まれ、湧き上がった疼きに三成は唇を噛みしめた。男の愛撫によって、殺したはずの忌まわしい過去が息を吹き返す。
幼い頃、三成は教養目的で寺へ預けられた。生まれ育った屋敷からさほど遠くない寺で、三成は若盛りの坊主達と老いた僧の肉棒に秘肉を捲られ、与えられる悦に耽溺したのだ。
骨の髄まで官能を味わった肉体は、柳生の些細な愛撫にすら悦を拾ってしまう。
だが
……堕ちぬ。何がなんでも。
矜持と理性が三成にそう決意させた。吐息すら漏らすまいと三成は歯を食いしばり、口元に一文字を描く。
「我慢は体に悪いよォ。自然体が一番さァ」
「んっ!」
唾液滴るぶ厚い舌が突起へ差し出されて、色づいたところごと舐めずられると、喉奥から勝手に喘ぎ声が漏れてしまう。言葉にできない悔しさに、三成は唇を噛みしめた。
「お、おい! やめろ」
唇を窄めて突起に吸い付いたまま、柳生は武骨な手を三成の下腹部へ滑らせると、下帯を素早く取り払い、頭を擡げている肉棒を外気へ晒した。三成は片腕で柳生を突っぱねるが、蜜を滲ませる肉棒を緩く扱かれると、腕から力が抜けていってしまう。
「んー、僕のが硬くなってきたよォ。蜜も次から次へと溢れてくるし、おじさんの手技を気に入ってもらえて嬉しいよォ」
「……だ、誰が……悦ぶか……こ、この程度で……」
三成の眼光は弱い。だが、理性と意地は、まだ胸中に残っている。不屈の魂を込めた瞳で柳生を睨めつける。
「こっちは素直なのに、僕は意地っ張りだねェ。その意地。いつまで続くかなァ」
柳生は、割れ目に溜まった粘液を指の腹ですくうと、その濡れた指で奥まった場所……秘所を撫でた。
まずい。強烈な悦を生み出す一点を弄られたら、己は己でいられなくなるだろう。やめろ、よせ、喘ぎながら拒絶するが、柳生は三成の焦燥感を煽るようにゆっくりと幾重もの円を指で描いた。
「んぁ、く……」
節くれだった指に秘肉を割かれ、三成は汗したる褥の上で大きくかぶりを振った。ずぶずぶと指が侵入するにつれて、三成の焦りは増してゆく。
「よせ……さっさとその汚い体を退けろ……っ!」
精一杯に虚勢を張って吼えた三成に対して、柳生はくつくつと喉を鳴らした。その瞳には愉快げな光が躍っている。
「ひぁっ! あ、あぁぁぁっ!」
第二関節目を埋めたところで、柳生は指を鉤形に曲げた。蜜腺を爪先で引っ掻かれ、三成の全身は雷に撃たれたかのように引き攣り、汗が滝のように流れる。
「んー。僕のよいところは、ここかァ」
柳生は満足げに呟くと、指を一本、二本と徐々に増やしていき、秘肉に咥え込ませた三本の指を滅茶苦茶に動かした。
「あぁぁぁぁ! あっ、ん、ひ! あ」
峻烈な愉悦に瞼の裏が白み、眩暈がおきる。押し寄せる悦の波に、三成の理性はさらわれてゆく。
もっと、強く。弄ってくれ……。卑しい本能が顔を出したときだ。
「……んあっ!」
柳生の指が秘肉からいきなり抜けて、三成は喉元をしならせた。
苦しい。灼熱の塊を沈めた蜜腺は痛いほど疼き、赤く腫れあがった亀頭は透明な蜜によって妖しげな光を帯びているのだ。蜜腺を嬲り、肉棒を弄んで欲しいと願う己を嫌悪しつつ、熱を持て余した肉体に酸素を送っていると、乾いた音が三成の耳に届いた。反射的に視線だけを足先へ移した三成は、それを視界に捉えた途端、絶句してしまう。
露わになった柳生の下肢。
濃い茂みの中で隆々とそそり立つ男根は、赤黒い茎胴に生々しい太い血管を張り巡らせていた。幾人の男を相手にしてきたが、それらとは比べものにならないほど柳生の獲物は常軌を逸していた。
「お、おい……あ!」
柳生は胡坐を組んだ足の上へ三成の身体を乗せると、ドクドクと深い脈動を刻む獲物を秘肉へ押しあてた。敏感な箇所を刺激され、三成の秘肉はまるで別の生き物のようにうねりを繰り返してしまう。
「んー、物欲しそうにヒクヒクしてるねェ」
反駁する気力は三成に残っていなかった。
「僕のここ。おじさんのが欲しいって言ってごらん。素直に言えば、僕の気持ちいいところを、おじさんので突いてあげるよォ」
蜜腺を突く。それは今の三成にとって眩い言葉だった。
欲しい。恥も外聞も捨ててそう叫びたい。だが、それは男の手に堕ちることを意味する。
それだけは嫌だ。嫌だが……
「意地を張ったって意味がないってこと、分かって欲しいんだがねェ」
戦慄く唇を噛みしめる三成に向かってため息を吐いた後、柳生は紅潮した胸へ顔を埋めて硬く凝った突起を舌先でクニクニと捏ねた。
「んあっ! ひぁぁ!」
忘我の境にある三成にとって、その愛撫はあまりにも酷だった。
「ちょっと悪戯しただけで、こうも悦ぶとはねェ。噛んじゃったらどうなるかねェ……」
「だ、だめだ……んあぁっ!」
上目使いで三成を見据えながら、柳生は粒に歯を食い込ませた。
途端、濁流のごとく血液が三成の背筋を駆け昇り、脳髄がどろりと溶け崩れた。
……もう、駄目だ。
視界に靄がかかり、瞼を閉じれば、目尻から熱いものが零れ、三成の頬を濡らしていく。
それは、最後の理性だったのかもしれない。
「……ぃ」
がっくりと首を折って、可聴域ぎりぎりのか細い声を絞り出した。
「んんー。聞こえないなァ」
「………欲しい」
言葉にした途端、ひび割れた嗚咽が漏れ、次々と涙が溢れた。
憎悪の念を向けるべき敵に犯され、悦ばされ、泣かされた。だというのに、求めている。惨めだ。惨めすぎる。
「苛めすぎちゃったかなァ。よしよし、泣くんじゃないよ、僕。おじさんのをあげるからねェ」
子供をあやす態度だ。畳み掛けるように辱められ、三成は新たな涙を流した。だが、自己嫌悪も負の感情も次の一撃に掻き消される。
「ひ、あ、あ、あ、あぁ、ああっ!」
凶悪な剛直が肉壁を我が物顔で裂いてゆく。すさまじい熱量に身を焼かれ、三成は一際強くぎゅっと眉を真ん中に寄せた。亀頭が蜜腺を掠めると、あまりの快楽に首が弧を描く。三成は愉悦の源を逃がすまいと一杯に広がった秘肉を締めて雄を象る。
「くっ………こりゃ……逸品だ……」
情欲の籠った吐息で三成の耳朶を擽った後、柳生はその巨椀で一層強く三成を抱き締めるや、肉の引き締まった腰をせり上げた。
「ひぁ……ん、あ、んぁ! ひ」
突き上げは徐々に激化し、柳生は獣のような荒い息を吐きだしながら、猛々しい亀頭を最奥まで猛然とぶち込んだ。気を飛ばすほどの激突に三成は意識を手放しそうになったが、頬を叩かれて強引に現実へ戻される。朦朧とする三成へ柳生はニヤリと笑うと、汗玉を落としながら張り出した雁首で幾度も秘肉を擦り、捲り、引っ掻いた。苛烈な責めに三成は泣いた。泣いて悦んだ。
「ひぁ、あ、あ、ああっ!」
柳生は三成を褥の上へ押し倒して、正常位の体勢を取るや、凶悪さを増した亀頭で、何度も何度も肉壁を突き破らんばかりに蜜腺を抉る。気が狂うほどの快楽が三成の脳天を突き抜けた。恥も理性もとっくにかなぐり捨てている三成は巨躯にしがみつき、もっと、もっとと、腰を振って、さらなる快感を貪る。
「んぁっ!」
「………ぐっ」
蜜腺を猛烈に突かれて、怒濤の快楽に三成の割れ目から白濁色の蜜が迸った。
意識が体の外へ投げ出される瞬間、三成は獣のような唸声を耳にした。
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悪漢に罵声を浴びせたが、柳生はそれを平然と無視して三成の腰紐を解いた。
こうも易々と抑え込まれてしまうとは、非力な己に腹が立つ。
「んー。新雪のような肌に桃色の乳首ときたかァ。そそるねェ」
三成は鋭い一瞥を投げたが、下肢の間を陣取った柳生はニヤけた顔を崩さない。不愉快な面を殴りつけようと、三成は上体を起こそうとしたが、柳生はその隙を与えなかった。三成の両手首を掴み、褥へ張付けにするや、浅黒い顔を胸へと落とした。
「っ!」
胸の突起を啄まれ、湧き上がった疼きに三成は唇を噛みしめた。男の愛撫によって、殺したはずの忌まわしい過去が息を吹き返す。
幼い頃、三成は教養目的で寺へ預けられた。生まれ育った屋敷からさほど遠くない寺で、三成は若盛りの坊主達と老いた僧の肉棒に秘肉を捲られ、与えられる悦に耽溺したのだ。
骨の髄まで官能を味わった肉体は、柳生の些細な愛撫にすら悦を拾ってしまう。
だが
……堕ちぬ。何がなんでも。
矜持と理性が三成にそう決意させた。吐息すら漏らすまいと三成は歯を食いしばり、口元に一文字を描く。
「我慢は体に悪いよォ。自然体が一番さァ」
「んっ!」
唾液滴るぶ厚い舌が突起へ差し出されて、色づいたところごと舐めずられると、喉奥から勝手に喘ぎ声が漏れてしまう。言葉にできない悔しさに、三成は唇を噛みしめた。
「お、おい! やめろ」
唇を窄めて突起に吸い付いたまま、柳生は武骨な手を三成の下腹部へ滑らせると、下帯を素早く取り払い、頭を擡げている肉棒を外気へ晒した。三成は片腕で柳生を突っぱねるが、蜜を滲ませる肉棒を緩く扱かれると、腕から力が抜けていってしまう。
「んー、僕のが硬くなってきたよォ。蜜も次から次へと溢れてくるし、おじさんの手技を気に入ってもらえて嬉しいよォ」
「……だ、誰が……悦ぶか……こ、この程度で……」
三成の眼光は弱い。だが、理性と意地は、まだ胸中に残っている。不屈の魂を込めた瞳で柳生を睨めつける。
「こっちは素直なのに、僕は意地っ張りだねェ。その意地。いつまで続くかなァ」
柳生は、割れ目に溜まった粘液を指の腹ですくうと、その濡れた指で奥まった場所……秘所を撫でた。
まずい。強烈な悦を生み出す一点を弄られたら、己は己でいられなくなるだろう。やめろ、よせ、喘ぎながら拒絶するが、柳生は三成の焦燥感を煽るようにゆっくりと幾重もの円を指で描いた。
「んぁ、く……」
節くれだった指に秘肉を割かれ、三成は汗したる褥の上で大きくかぶりを振った。ずぶずぶと指が侵入するにつれて、三成の焦りは増してゆく。
「よせ……さっさとその汚い体を退けろ……っ!」
精一杯に虚勢を張って吼えた三成に対して、柳生はくつくつと喉を鳴らした。その瞳には愉快げな光が躍っている。
「ひぁっ! あ、あぁぁぁっ!」
第二関節目を埋めたところで、柳生は指を鉤形に曲げた。蜜腺を爪先で引っ掻かれ、三成の全身は雷に撃たれたかのように引き攣り、汗が滝のように流れる。
「んー。僕のよいところは、ここかァ」
柳生は満足げに呟くと、指を一本、二本と徐々に増やしていき、秘肉に咥え込ませた三本の指を滅茶苦茶に動かした。
「あぁぁぁぁ! あっ、ん、ひ! あ」
峻烈な愉悦に瞼の裏が白み、眩暈がおきる。押し寄せる悦の波に、三成の理性はさらわれてゆく。
もっと、強く。弄ってくれ……。卑しい本能が顔を出したときだ。
「……んあっ!」
柳生の指が秘肉からいきなり抜けて、三成は喉元をしならせた。
苦しい。灼熱の塊を沈めた蜜腺は痛いほど疼き、赤く腫れあがった亀頭は透明な蜜によって妖しげな光を帯びているのだ。蜜腺を嬲り、肉棒を弄んで欲しいと願う己を嫌悪しつつ、熱を持て余した肉体に酸素を送っていると、乾いた音が三成の耳に届いた。反射的に視線だけを足先へ移した三成は、それを視界に捉えた途端、絶句してしまう。
露わになった柳生の下肢。
濃い茂みの中で隆々とそそり立つ男根は、赤黒い茎胴に生々しい太い血管を張り巡らせていた。幾人の男を相手にしてきたが、それらとは比べものにならないほど柳生の獲物は常軌を逸していた。
「お、おい……あ!」
柳生は胡坐を組んだ足の上へ三成の身体を乗せると、ドクドクと深い脈動を刻む獲物を秘肉へ押しあてた。敏感な箇所を刺激され、三成の秘肉はまるで別の生き物のようにうねりを繰り返してしまう。
「んー、物欲しそうにヒクヒクしてるねェ」
反駁する気力は三成に残っていなかった。
「僕のここ。おじさんのが欲しいって言ってごらん。素直に言えば、僕の気持ちいいところを、おじさんので突いてあげるよォ」
蜜腺を突く。それは今の三成にとって眩い言葉だった。
欲しい。恥も外聞も捨ててそう叫びたい。だが、それは男の手に堕ちることを意味する。
それだけは嫌だ。嫌だが……
「意地を張ったって意味がないってこと、分かって欲しいんだがねェ」
戦慄く唇を噛みしめる三成に向かってため息を吐いた後、柳生は紅潮した胸へ顔を埋めて硬く凝った突起を舌先でクニクニと捏ねた。
「んあっ! ひぁぁ!」
忘我の境にある三成にとって、その愛撫はあまりにも酷だった。
「ちょっと悪戯しただけで、こうも悦ぶとはねェ。噛んじゃったらどうなるかねェ……」
「だ、だめだ……んあぁっ!」
上目使いで三成を見据えながら、柳生は粒に歯を食い込ませた。
途端、濁流のごとく血液が三成の背筋を駆け昇り、脳髄がどろりと溶け崩れた。
……もう、駄目だ。
視界に靄がかかり、瞼を閉じれば、目尻から熱いものが零れ、三成の頬を濡らしていく。
それは、最後の理性だったのかもしれない。
「……ぃ」
がっくりと首を折って、可聴域ぎりぎりのか細い声を絞り出した。
「んんー。聞こえないなァ」
「………欲しい」
言葉にした途端、ひび割れた嗚咽が漏れ、次々と涙が溢れた。
憎悪の念を向けるべき敵に犯され、悦ばされ、泣かされた。だというのに、求めている。惨めだ。惨めすぎる。
「苛めすぎちゃったかなァ。よしよし、泣くんじゃないよ、僕。おじさんのをあげるからねェ」
子供をあやす態度だ。畳み掛けるように辱められ、三成は新たな涙を流した。だが、自己嫌悪も負の感情も次の一撃に掻き消される。
「ひ、あ、あ、あ、あぁ、ああっ!」
凶悪な剛直が肉壁を我が物顔で裂いてゆく。すさまじい熱量に身を焼かれ、三成は一際強くぎゅっと眉を真ん中に寄せた。亀頭が蜜腺を掠めると、あまりの快楽に首が弧を描く。三成は愉悦の源を逃がすまいと一杯に広がった秘肉を締めて雄を象る。
「くっ………こりゃ……逸品だ……」
情欲の籠った吐息で三成の耳朶を擽った後、柳生はその巨椀で一層強く三成を抱き締めるや、肉の引き締まった腰をせり上げた。
「ひぁ……ん、あ、んぁ! ひ」
突き上げは徐々に激化し、柳生は獣のような荒い息を吐きだしながら、猛々しい亀頭を最奥まで猛然とぶち込んだ。気を飛ばすほどの激突に三成は意識を手放しそうになったが、頬を叩かれて強引に現実へ戻される。朦朧とする三成へ柳生はニヤリと笑うと、汗玉を落としながら張り出した雁首で幾度も秘肉を擦り、捲り、引っ掻いた。苛烈な責めに三成は泣いた。泣いて悦んだ。
「ひぁ、あ、あ、ああっ!」
柳生は三成を褥の上へ押し倒して、正常位の体勢を取るや、凶悪さを増した亀頭で、何度も何度も肉壁を突き破らんばかりに蜜腺を抉る。気が狂うほどの快楽が三成の脳天を突き抜けた。恥も理性もとっくにかなぐり捨てている三成は巨躯にしがみつき、もっと、もっとと、腰を振って、さらなる快感を貪る。
「んぁっ!」
「………ぐっ」
蜜腺を猛烈に突かれて、怒濤の快楽に三成の割れ目から白濁色の蜜が迸った。
意識が体の外へ投げ出される瞬間、三成は獣のような唸声を耳にした。
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