*拍手お礼
・関係や年代の設定はとくに決めていません。
・萌えを書きなぐっただけです。色々、許せる人向け
瞼を上げれば、視界に薄い靄がかかっていた。
ここは何処だ。今は何刻だ。
起き上がろうにも、体が動かない。まるで、見えない手に押さえつけられているかのようだ。
事の経緯を思い出そうとしたが、三成の思考は白い濃霧に沈殿してしまっている。
後頭部に枕の柔らかい感触がして、仰向けに寝かされているのだと知った。
薬でも盛られたのだろうか。
本能がけたたましく警鐘を鳴らす中、三成の視界に映ったのは、精悍な面立ちの若者だった。
この銀髪頭の男を三成はよく知っている。だが、名が思い出せない。
銀髪頭は戦場灼けした頬に熱を浮かばせるや、三成の唇に食らいついてきた。
やめろ、気色悪い。
咄嗟に危険を察知したが、顔を背けようにも、体に力が入らない。
三成の唇に荒い呼吸が触れたと思えば、カツッと乾いた音があがった。
銀髪頭の歯が三成の歯とぶつかったようだ。
下手糞が人に口づけをせまるな。
三成は心中で罵倒しつつ、口腔内に広がる鉄錆の味に顔をしかめた。
「あんた、下手だな」
他にも男がいるらしい。冷ややかな声が三成の鼓膜に届いた。
「悪かったな、下手糞で」
「どけ。そこで見ていろ」
不機嫌そうな銀髪頭を押し退けて、三成の顎を持ち上げたのは銀髪頭とは対照的な端正な顔立ちの男だった。
冷徹な青い瞳の奥で、熱情の光が煌めいている。
手籠めにする気のようだ。
やめろと言葉を発そうとしたが
「んっ!」
青い瞳の男は強張る舌を巧みに絡み取り、耳を覆いたくなるような音を立てながら唾液を啜り、
体温が溶け合ったところで唇を食むように愛撫した。
その印象にそぐわぬ情熱的な口づけに三成の血温は上がっていく。
「僕ゥ、不貞腐れてないで手を動かしたらどうかなァ」
三成の耳朶を掠めたのは弛んだ声だった。
緊張感の欠片のない声の主も青い瞳の主も三成の記憶の中で影を伴って佇んでいる。
だが、思い出せぬ。
「あぐぅ……」
胸の突起を誰かに乱暴に噛まれ、鈍い痛みに三成は歯を食いしばって低く唸った。
食いちぎる気か。馬鹿、離れろ。
「まったく。あんたは、悦ばせる術も知らんのか」
青い瞳の男は冷笑を銀髪頭へ向けると、薄い唇を突起へと滑らせた。
「……っ、ん!」
突起を色づいたところごと、ちゅぅと強く吸われ、三成は喘ぎ声を洩らしそうになったが、必死に噛み殺した。
状況は把握しきれていないが、己は男たちに囲まれ、慰み者になっているらしい。
男に凌辱されて、悦ぶものか。
だが。
「んぁっ!」
武骨な手に腰を持ち上げられ、秘部に生暖かいものが這いずり回ると、三成は狂おしい喘ぎ声を張りあげてしまう。
やめろ。そこに触れられたら
「んー、相変わらず、僕はここが大好きだねェ」
弛んだ声の男は三成の焦りを楽しむかのように、肉厚な舌でじっくりと秘部に円を描き、気まぐれに指で捲って、
紅鮭色の秘肉を淫らな水音を立ててしゃぶった。
触れるな。俺に触れるな!
激しく激昂する。
だが心とは裏腹に肉体は男の愛撫に溺れてゆく。
「これは……もう真っ赤だ」
銀髪頭が無我夢中で突起をむしゃぼる中、青い瞳の男が三成の下腹部へ視線を移した。
三成は敵意の眼差しで男を射抜いたが、青い瞳の男はそれを冷然と無視して、脈動を刻む三成の肉棒へ手を伸ばした。
青い瞳の男の愛撫は巧みだ。触れられたら、醜態をさらしてしまう。
「ああっ!」
焦る三成をあざ笑うかのように青い瞳の男はヒクヒクと狂おしく震える肉棒を手中に収め、ゆるゆると扱き出した。
血管の浮き出た肉棒を強弱緩急を交えて扱かれると、粘度のある透明な蜜が蜜口から勢いよく溢れ出る。
「あんた、恥じ知らずだな。男に可愛がられて悦ぶとは。ああ、淫乱か。ならば納得いく」
「どういう状態になっているか分かるか? 赤く熟れた頭をぱっくり開いて、
そこから気持ち良さそうに蜜を垂れ流している。俺の手、もうあんたの先走りでべとべとだ。
遊郭にもおらんな、あんたみたいな色狂い」
熟した肉棒を苛めながら、青い瞳の男は嗜虐に満ちた声を三成の耳に注ぎ、三成の自尊心を蹂躙する。
うるさい、黙れ。
滾る怒りに燃える三成の瞳を青い瞳の男はじっと見つめながら、蜜に汚れた指に舌を這わせた。
「濃いな」
「っ!」
瞼を硬く閉じたが、唾液と蜜が溶け合った粘液が未練がましく糸を引く淫らな様は網膜に焼き付いて離れない。
「容赦ないねぇ。ま、おじさんもなんだけどねェ」
「んぁぁぁ!」
節くれだった指が秘部を割り、秘肉ごしに蜜腺をぐりぐりと抉った。
骨が溶け崩れるほどの快感に、瞼の裏が白み、汗が勢いよく吹き出す。
「あ、痛っ!」
しならせた首元に銀髪頭が獲物に食らいつく肉食獣のように牙を立ててきた。
三成は目尻に涙を浮かばせたが、張り出した雁を誰かにねっとりと舐め嬲られ、腰に快楽のさざ波を立てた。
いやだ、達したくない。
だが、烈しい射精感を抑えることはできなかった。
「痛っ……ん、ああ、んぁぁ!」
肌を噛まれ、窄めた唇に亀頭を吸われ、太い指に秘肉を突き破らんばかりに蜜腺を突かれた、
転瞬、雷が直撃したような強烈な衝撃が三成を襲った。
「ああっ!」
乳白色の蜜の飛沫が四散するのと同時に三成の意識は陶酔のうなりに溺れ、
そのまま三成は官能の深みへと堕ちていった。
-終-